Fitness Hacker

間違った情報に振り回されず、最短で理想の肉体を手に入れる方法を伝授します。

TEPPEN<ベンチプレス対決>本当の順位は?魔裟斗vs金子賢vs小島よしおvs佐脇慧一

先日、フジテレビの特番『TEPPEN』が放送されました。そしてそのコーナーの一つで<ベンチプレス対決>が行われました。

しかしトレーニーの間では「これって本当に公平な勝負なの?ちょっと違うよね」という意見が結構出ています。今回はこの対決の結果を簡単に分析・比較していきます。

f:id:mr-flag:20160924000057j:plain

TEPPENとは

TEPPENは芸能人が自らの特技を披露し、その分野で「ナンバーワン」は誰かを決定するというコンセプトの番組です。

今回は<ベンチプレス対決>についての記事ですが、他にも<ピアノ対決>など、運動以外の様々な対決があります。

トレーニーからすると、「芸能人のベンチプレスなんてレベル低いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実際は現役アスリートなども参戦しており結構レベルが高いです。

特に今回は元K-1王者の魔裟斗さんや、ベストボディで活躍中の金子賢さんが参戦しており、目玉となっていました。

ベンチプレス対決ルール

※全てのルールに説明があったわけではありませんが、番組を視聴していて読み取れたところを補足しています。

  1. 使用重量は体重の80%
  2. バーを胸に付け、肘を伸ばす
  3. 殿部は離さない
  4. リストラップ、ベルトあり

結果※チャレンジ順

じゅんいちダビッドソン(ものまねタレント)

体重:69kg ベンチプレス:55kg×12回

羽田圭介(芥川賞作家)

体重:77kg ベンチプレス:61kg×10回

佐脇慧一(SOLIDEMO)

体重:69kg ベンチプレス:55kg×34回

魔裟斗(元K-1王者)

体重:79kg ベンチプレス:63kg×35回

小島よしお(お笑い芸人/前回チャンピオン)

体重:70kg ベンチプレス:56kg×30回

金子賢(俳優/ベストボディ王者)

体重:69kg ベンチプレス:55kg×30回

順位

1位:魔裟斗(元K-1王者)

2位:佐脇慧一(SOLIDEMO)

3位:金子賢(俳優/ベストボディ王者)、小島よしお(お笑い芸人/前回チャンピオン)

5位:じゅんいちダビッドソン(ものまねタレント)

6位:羽田圭介(芥川賞作家)

ルールの疑問点

さてここからが本題です。今回の対決は公平だったのか?特に次の点がポイントになります。

体重の80%という重量設定は公平か?

まず1番疑問になるのが重量設定です。

一般視聴者からすると「体重のパーセンテージで決める訳だから公平なんじゃないの?」と思われるかもしれませんが実は違います。

基本的に体重が重い方が筋肉量が多い可能性が高いので、筋力も高いです。でもだからといって単純に体重比で使用重量を決定するのは間違いです。体重比だと体重が重い人が不利になります。

今回の場合、最重量の魔裟斗さんが1番不利でした。そして最も有利だったのが最軽量のじゅんいちダビッドソンと佐脇慧一さんです。

体重比での重量設定についての是非はコチラの記事で詳しく解説しています。

www.fitness-hacker.com

人によって肘の伸展が不十分な気がするが?

これは結構不公平だなと思いました。みんなどうしてもばてる前に回数を行おうとして、かなり早いテンポで行っていました。

そして肘の伸ばしがかなり甘くなっている人もいたように思います。
また、テンポが速いことで胸の上でバウンドさせていたところも気になりましたが、今回のルール上は問題ないようなので良しとしておきます。

おそらくこの肘の伸展とテンポを統一して行うと全選手回数が落ちるでしょう。

全選手の推定MAX

続いて全選手のベンチプレスの推定MAX(1RM:1回しかできない重量)を計算していきます。

計算方法はコチラの記事で紹介しています。

www.fitness-hacker.com

ベンチプレスのMAXの計算方法は

使用重量÷40×回数+使用重量

です。

上記の式に当てはめて計算すると以下のような結果となります。

1位:魔裟斗 約118.1kg

2位:佐脇慧一約101.8kg

3位:小島よしお 98.0kg

4位:金子賢 約96.3kg

5位:羽田圭介 約76.3kg

6位:じゅんいちダビッドソン 71.5kg

体重のことを考えず、絶対重量で比較するとこのような順位になります。しかし注意して欲しいのは本当のMAXは実際にやってみないと分からないということです。

またこの計算は通常、高重量で低回数しかできない位の数値を用いるものです。今回のように20回も30回もできるような重量を元に計算する場合は精度が低く誤差が大きくなってしまいます。

推定よりもMAXが上の人も下の人もいるはずです。

ウィルクススコア(フォーミュラ)での比較

パワーリフティングでは体重が違う人同士の記録を比較するために、ウィルクススコア(フォーミュラ記録) というものを使用しています。

これを使用して計算すると、体重比よりも公平に比較することができます。

詳しくはコチラの記事で解説しています。

www.fitness-hacker.com

使用重量をフォーミュラで公平に比較

ウィルクススコア(フォーミュラ)で今回の使用重量を比較すると次のような結果となります。

※カッコ内がウィルクススコアです。

魔裟斗:使用重量63kg(43.36)

羽田圭介:使用重量61kg(42.69)

小島よしお:使用重量56kg(41.97)

佐脇慧一:使用重量55kg(41.68)

金子賢:使用重量55kg(41.68)

じゅんいちダビッドソン:使用重量55kg(41.68)

この結果からいえることは魔裟斗さんが一番厳しい条件での挑戦だったということです。でも思ったよりは大きな差はなかったといえるでしょう。

まあ今回は全員69~79kgと極端な体重差ではありませんでしたからね。しかしこれを何十回もやるとなるとわずかの差でも影響は出るかと思います。

推定MAXをフォーミュラで公平に比較

ウィルクススコア(フォーミュラ)で推定MAXを比較すると次のような順位となります。

※カッコ内がウィルクススコアです。

1位:魔裟斗 推定MAX118.1kg(81.28)

2位:佐脇慧一 推定MAX101.8kg(77.14)

3位:小島よしお 推定MAX98.0kg(73.44)

4位:金子賢 推定MAX96.3kg(72.98)

5位:じゅんいちダビッドソン 推定MAX71.5kg(54.18)

6位:羽田圭介 推定MAX76.3kg(53.40)

ここでも魔裟斗さんが1番です。

試技では佐脇さんと1回しか差がありませんでしたが、こうして公平な比較をすると明確な差があります。

最後に

今回こうして比較してみましたが、分かったことは、魔裟斗さんが一番厳しい条件で一番よい結果を出したということです。

また、羽田さんは残念な結果でしたが恥じることはありません。トレーニングをやっていない人は40kgがやっと上がるかどうかですからね。これを機により一層トレーニングに励んでリベンジして欲しいところです。

あと金子さんの名誉のために言っておきたいのですが、今回金子さんは試技の際ラックにバーが当たってしまい、おそらくベストなパフォーマンスが発揮できなかったのではないかと思います。

あれがなければ結果も変わっていたかもしれません。またベストボディという競技も行っており、身体がかなり絞れていました。その結果もし筋中のグリコーゲン(エネルギー)が少ない状態になっていたと仮定すれば回数を競う今回の対決にはかなり不利に働いていた可能性があります。(実際の事情は分かりませんが)

もしそうであれば、ベンチプレス対決に向けた食事・栄養戦略等行えばリベンジの可能性は十分にあると思います。(あそこまでの身体を作り上げたのでこれぐらいのことは本人も知っていると思いますが)

最後にこんなことをいうのもなんですが"公平に"とはいいつつも、その公平にというのが難しいですし、計算はしてみても実際に公平かどうかは分からない部分もあります。MAXなんかに関しては実際にやってみると計算通りにいかないこともあります。

だから競技には階級があるんだなあと思いました。

もし次もあるならダウンタウンの松ちゃんに参戦して欲しいですね。

ベンチプレスに興味を持って自分もやってみたい!と思った方。コチラの記事でベンチプレスについて解説しています。

www.fitness-hacker.com