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マッスルメモリーという筋肉の記憶力

筋肉には記憶力があります。この記憶力はトレーニーの間でマッスルメモリーと呼ばれています。トレーニーであれば誰でも聞いたことがあるはずです。また、実際に身をもって筋肉の記憶能力を体験したこともあるはずです。今回はこのマッスルメモリーの実態について解説していきます。

マッスルメモリーとは

マッスルメモリーは名前の通り、筋肉の記憶のことです。

筋肉には記憶能力があり、一度付いた筋肉は運動を止めて落ちてしまっても、運動を再開すると直ぐに戻るという素晴らしい機能があります。

社会人であれば仕事の都合で、学生であれば試験期間でどうしてもトレーニングを中断することを余儀なくされることが多いかと思います。

そういうときって不安ですよね?今までの努力が水の泡になるんじゃないかと。でもマッスルメモリーのことを知っておけば恐れる心配はありません。

トレーニーであればかなりの人がマッスルメモリーの存在を経験的に知っていると思います。トレーニングを一定期間中断した後、再開したら意外とすぐに元のレベルまで戻るということを。

例1アーノルド・シュワルツェネッガーから見るマッスルメモリー

アーノルド・シュワルツェネッガーは御年69歳です。

一般的には映画スターという印象を持っている人が多いかと思いますが、彼は元々ボディビルの世界チャンピオンでした。しかもミスター・オリンピアという世界最高峰の舞台で7回の優勝というバケモノぶりです。※尚引退後はステロイドの使用を告白しています。

今回注目して欲しいのは、彼はボディビル引退後、映画俳優をこなし、その後は2003年から2011年にかけてカリフォルニア州知事という大役を務め、多忙であったことです。映画俳優をやっていた時期は身体作りはしていたでしょうが、知事をやっているときは中々トレーニングもできなかったことでしょう。そして年齢を重ね、筋肉もかなり落ちてしまっていたことと思います。

しかし、知事引退後トレーニングを再開したら結構筋肉が戻っています。※確証はないが今回は恐らくステロイドは使っていないだろうと思われます

これが正にマッスルメモリーの力です。

例2スポーツ選手の怪我からの復帰

最も身近にマッスルメモリーを感じられるのが、スポーツ選手の故障後の復帰です。

考えてみてください。一度大きな怪我をして戦線離脱して、その間故障部位のトレーニングも許されない状態となったらどうなるか。相当筋肉も筋力も落ちてしまいます。

今までそこまでの筋肉を付けるのに物凄く時間が掛かったと思われます。もし元に戻すためにまた以前と同じぐらいトレーニング時間が掛かるとしたら復帰する頃には年老いていて引退するしかないですよね?となると一度でも大きな怪我をすると選手生命は終了となります。

でもそんなことはありません。故障部位の治療が終わり、リハビリを始めればどんどん筋肉は戻っていきます。以前筋肉を付けるのに掛かった時間よりも遥かに早いスピードでです。

これもマッスルメモリーのお陰なのです。

※ちなみに筋肉ではなく、靱帯損傷・断裂などの大怪我だと、治らないので手術などが必要になる場合がありますし、本当に選手生命に関わります。

マッスルメモリーの実態

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マッスルメモリーは最近では科学的にも解明されてきています。

マッスルメモリーを説明するにはまず、筋肉が太くなるメカニズムについて説明しなければなりません。筋肉が太くなるメカニズムは筋線維自体が太くなっていくことと、僅かですが筋線維の数自体が増えていくことによるとされています。

そしてある程度のレベルを超えて筋肉を肥大させようとすると、今度は筋線維の核(Nucleus)が増えていきます。この核が筋肉の合成を促す働きをしています。

その後トレーニングを中断すると、筋肉が細くなっていくわけですが、増えた筋線維の数はそのままなので、トレーニングを再開した時も戻りやすいです。また増えた核の数もしばらくの間残るので、トレーニング再開時に筋肉の合成速度が速く、元に戻りやすくなっているのです。

ちなみにこの筋肉が戻りやすい状態が続く期間はマウスの実験では2~3か月程度保たれているそうです。 そして人間の場合は10年ぐらいではないかと推測されているようです。

「かなり長いな。本当かな?」と思うかもしれませんが、おそらく本当です。

私自身何度も体験していますし、 トレーニング指導をしていると、学生時代に部活で筋トレをかなりやっていたという人はかなりの年数が空いていても、数か月で現役時代に近いレベルまで筋力を戻すことができています。

もちろんトレーニングの基礎ができているために戻りが早いということも考えられますが、それだけでは説明できない早さです。

また、「昔は強かったんだよ」という人で、トレーニングを再開しても全然筋肉・筋力が戻ってこない人は少し疑わしいです。多いんですよね、昔の話を盛って話す人。見る人が見ればバレてしまいます。

恐れずにトレーニングを休もう

マッスルメモリーが分かればトレーニングを休むことに対する恐怖心が薄れたはずです。

仕事やテスト期間で一定期間トレーニングができない時期があっても心配いりません。むしろ、トレーニングを休んで精神や身体に蓄積された疲労やダメージを抜くことができるので、プラスに考えましょう。再開した時は心身共にリフレッシュされているので、モチベーションも上がり、良いトレーニングができるはずです。

また、トレーニングで痛めてしまった箇所がある場合も、思い切って休んでも良いかと思います。

マッスルメモリーに知識がないと「いままでの努力は無駄にしたくない」と、無理にトレーニングを継続してしまいますが、怪我につながりますし、今後の長いトレーニング人生に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。

 

どうでしたでしょうか?

トレーニーの方であればすでに知っていたことかと思いますが、初心者の方であれば知らなかったという人もいるのではないでしょうか?

今までトレーニングを休むのが恐かったという人はこれを機に上手くオフを取り入れて怪我の予防や、心身のリフレッシュを行ってみてください。