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糖質制限ダイエットでいっきに体重が落ちる原理

糖質制限ダイエットに限らず、減量を開始すると僅か数日でいっきに体重が2~3kgも落ちたという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?実はこの現象には簡単なからくりがあります。今回はその原理について簡単に解説します。

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急激な体重減少の正体は水分

減量・ダイエット開始直後の急激な体重減少の正体はほぼ間違いなく水分です。残念ながら脂肪が落ちたわけではありません。

仮に脂肪で1kg落とす場合を考えてみましょう。
脂肪は1kgあたり約7200kcalもあります。一方人間が1日に消費するカロリーはせいぜい2000~3000kcalです。単純計算で絶食したとしても最低2~3日は掛かります。実際には脂肪のみをエネルギーとして使うわけではないのでもっと日数が掛かるはずです。

そのため短期間に脂肪だけで一気に体重が落ちることはあり得ません。落ちた体重の正体は水分なのです。

ではなぜ水分が大量に失われるのかというと、それには糖分(グリコーゲン)と塩分が大きく関与しています。

糖分(グリコーゲン)と水分の関係性

糖分(炭水化物)は体内でグリコーゲンという形で肝臓と筋肉に貯蔵されています。その量は、成人男性で肝臓におおよそ90~150g、筋肉におおよそ100~400g程度と言われています。なお筋肉量が多くなればそれに伴い貯蔵量も多くなります。また、血中にもわずかながら15~20gグルコースといった形で流れています。

そしてここからが重要なのですが、グリコーゲンは1gあたり3gの水分と結合しています。

例えば体内のグリコーゲンが200gであれば、その3倍の600gの水分と結びついており、合計800gの重さになります。

筋肉量が多く、グリコーゲンが全部で500g貯蔵されているとすると、その3倍の1500gの水分と結びつき、合計2000gの重さになります。

こう考えるとかなりの重量になるのが分かるかと思います。ちなみに筋肉量が多いと体内の水分量が増えるといいますがこういったことが影響しています。

塩分の影響むくみ

塩分についてもグリコーゲンと同様のことがいえます。

通常人間の体液の塩分濃度は0.85%に保たれています。この調節は基本的にナトリウムとカリウムによって行われています。

塩分を摂取したときにカリウムが不足していると、喉が渇き、水分を摂取することで塩分濃度を薄めようというように働きます。また、塩分濃度を薄めておくために尿も抑えられてしまいます。

その結果、筋肉や脂肪ではなく水分という形で体重が増えてしまうのです。これが浮腫みです。

まとめ

上記をまとめると、減量開始初期に糖分と塩分とそれらに結びついた水分の減少により体重が数kg落ちるということが分かるかと思います。これは体内の筋肉量(グリコーゲン貯蔵量)や普段の食生活(塩分摂取量)なども大きく影響するので個人差があります。

注意して欲しいのはここで落ちた体重は脂肪ではないのですぐに戻りるということです。特に糖分(炭水化物)や塩分を多く摂取すると身体がスポンジのように水分を大量に取り込みあっという間に戻ります。

ここ数年糖質制限ダイエットが流行っていましたが、こういった簡単な原理を知らないために「糖質制限ダイエット凄い!」「ダイエットちょろい!」と誤解している人が増えたような気がします。

そしてその後、減量を止めた後に体重がすぐに戻って「リバウンドしちゃった」と慌てているのをよく見ます。それはリバウンドではなくてただの自然な現象です。

基本的に日本人の食生活は糖質(炭水化物)が多すぎる傾向にあります。そのため摂取カロリーの減少という意味では、糖質を制限するというのは必ずしも悪くはありません。しかし、短期的な体重の増減に一喜一憂してはいけません。それでは物事の本質ではなく上辺だけをみていることになります。

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